Angelic Gift

「ブラウスに、シャツに、靴に……」
「ずいぶん揃ったね」
　指折り数えたノアールにブランが応えると、ノアールはきっ、と顔を上げました。

「まだよ！　色々足りないものがあるじゃない！　ボトムも欲しいし、素敵なアクセサリだって……」

　ブランは言われるまま頷きました。相棒が使命より趣味を優先させているのは明らかですが、この際同じ事だったからです。

　ノアールははたと気付いて、広げていたオーディションの案内の中から一枚を取り上げました。
「ちょうどいいわ！　これよ！」
　ブランが覗き込むと、それは大手服飾メーカーのトータルブランド戦略に起用される新人モデルの募集広告でした。

To be continued.